いまち月のハコニワ

発達障害&卵巣嚢腫と生きるアラサーガールブログ

【発達障害】無理してキャパオーバーな仕事をしてわかった2つのこと

こんにちは、いまちです。 

今回のテーマは「ほどほどに働く」です。

 

みなさんは、働いていますか?

 

わたしは働いてますが、ほんとーうにほどほどに働いています

 

わたしには発達障害があり、人よりもかなり疲れやすいのと、あまり複雑な仕事をやり続けるとパニックを起こしてしまうので、自分のペースで実にほどほどに働いているんです。

 

 

具体的にいうと、

  • 保育園の非常勤保育士
  • 一日8時間週5日勤務
  • 業務は主に保育と雑務のみで残業ほぼゼロ
  • 昼出勤の遅番担当

 

という条件で働いていますが、この働き方が自分に本当にちょうどよくて、細く長く続けていきたいと思っています。

 

が、そんなわたしも過去に一度、「ばりばり働かなくちゃ!」と思い、ハードな正規保育士の職に就いたことがあります。

 

案の定、3か月で体調を崩して辞めました…。

 

そんな経験を経て今のわたしがあるのですが、その悪夢のような経験から、いくつか学んだこともあります。

 

学んだこと① バリキャリの人と自分を比べちゃいけない

 

わたしは正規保育士になって何がつらかったかというと、本当にいろいろあるのですが、一番は残業と持ち帰り仕事ですね。

 

仕事の時間じゃないのに仕事をしなきゃいけないという精神的重荷、週案だの行事の準備だの、常に先のことを見通して抱え込まなきゃいけないというせわしなさ

 

発達障害のあるわたしは、決められた枠の中で、ある程度ルーティンな仕事を、目の前のことからひとつひとつこなせる環境じゃないとパニックをおこしてしまうので、正規保育士の仕事は本当につらいし、毎日全然気が休まりませんでした。

 

わたしには重荷としか感じられなかった正規保育士の仕事ですが、周りの先生たちはとても楽しそうにこなしているんですよね。

 

そりゃ大変そうですけど、その大変さをも楽しんでいるというか。

 

 「あれも、あれも、あれもやらなきゃ!あー終わんない!」とか言いながら、なんか自分でどんどん仕事を増やして抱え込んだりしているんです。

 

わたしには目からウロコでした。あ、ありえない…。

 

口では大変大変と言ってるけど、この人たちはそれをそこまで苦にしてない…?

 

そう、いわゆるバリキャリな人たちです。保育士の仕事にやりがいを感じ、大変な仕事でも普通にこなしてしまうし、人によってはそれを楽しんですらいる人もいる。

 

もちろんわたしだって、保育士の仕事が好きですし、だから非常勤になったってこの仕事を続けているわけなんですけど、

 

彼女らとわたしが違うのは、

 

パニックになるほどの仕事量を毎日抱え込んで残業・持ち帰りで休日返上なんて状態には、わたしはまったく1ミリもやりがいなんて感じません!

 

これは、もう根本的に感覚が違うんだな、とそのときわたしは気がつきました。

 

この人たちはお金や生活のために働いているわけじゃないんだな、仕事が生きがいなんだろうな、と。

 

少し話がそれますが、以前「コード・ブルー」という救急救命の映画を観に行ったのですが、その映画の中で、休む間もなく働く医者たちの

 

私たち、本当に病院が好きね

 

というセリフが何度も飛び交うんです。

 

これは家に帰る暇もない、という自嘲のセリフでもあるでしょうが、しかし彼らはそのセリフを本心で言っているのだろう、と思えました。あ、もちろん映画なのでセリフには過ぎないのですが。

 

この時もわたしは思ったんです。ああ、仕事が生きがいな人って本当に存在するんだなあと

 

 教育業界とか、医療業界とか、そういう激務な業界ってけっこうそういう人が多いんじゃないかな、と感じます。

 

そのことを知って、わたしは「じゃあもう無理してばりばり働かなきゃって思うのはやめよう…」と思いました。

 

そういう大変な仕事は、申し訳ないけれどそれができる方にお任せしたいです。

 

わたしは、自分にできるペースで自分にできることをやっていけばいい。誰もそれ以上のことをわたしに求めたりしないんだから…。

 

要するに、わたしが「つらい」「義務」と思ってやるしかないようなことを、「面白い」「仕事こそ私の存在価値」と思ってやっているすごい人がいるわけです。

 

そういう人に、わたしに不可能な仕事はお任せします、よろしくお願いします!!!

 

という話です。

 

ちなみに映画「コード・ブルー」の感想はこちら↓に書いています。

 

suikanoasobi.hatenablog.com

 

学んだこと② 人にはキャパシティがあらかじめ決まっている

 

先日、「努力が苦手」という悩みの原因は脳にハンデがあるからだよ!甘えじゃないよ!という話という記事でも記載したのですが、人には仕事などで一度に抱え込めるタスクの量(キャパシティ)が生まれつき決まっている、ということを、わたしは正規保育士の仕事でいやというほど感じました。

 

そのキャパシティを超えて仕事をすると、人はどうなるのか…。

 

壊れます。笑

実際わたしがそうでした。断言できます。

 

パニック状態に陥り、ある日突然布団から出られなくなり、心療内科に駆け込みます。

 

「いやいやそんなの、大変な仕事なんて慣れだよ慣れ!やっているうちに慣れてだんだんキャパも大きくなるんだって!」

 

とかいう人もいるかと思います。

 

なりません。

やっているうちに慣れてできるようになる人は、その人のキャパを最大まで使っていなかったっていうだけです。

 

もとからキャパが小さい人の容量は、大きくはできないんです。大きくできないからキャパなんですよ。

 

それはもう脳の特性ですからね。

 

脳の特性でできないことを「根性が足りん」というような根性論で語る人も世の中にはいます。

 

そういう風潮はオール無視です。わからない奴に何を言ったって無駄です。無視が一番です。

 

わたしは一度キャパオーバーな仕事量を経験してみて、つくづく自分のキャパの小ささを痛感したので、もう今後はほどほどにしか働きません。働けません。

 

でも、そういう経験をして自分のキャパのサイズを知っておいてよかったと思っています。

 

あとになって「もっと頑張っていたら、もしかしたらもっとばりばり働けたかもしれないのに…」なんて無駄に自分を責めたりする心配がありません

 

「わたしは今の仕事量以上の仕事を課せられるとパニックになるから、今の仕事をぼちぼち続けられることが一番」と心の底から本気で思うことができています。

 

まとめ

 

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「生きがい=仕事」という人以外は、ほどほどに働けばいいんじゃない?と、わたしは本気でそう思います。

 

無理して激務に耐える必要性はないです。

 

もちろん、仕事にやりがいをもって働くことは良いことなので、ばりばり働いているキャリアマン&キャリアウーマンの方たちを否定しているわけではありません。

 

ただ、わたしは自分に負荷をかけて成長を促すのが良いとする日本の風潮はあまり好きではないですね…。