いまち月のハコニワ

発達障害&卵巣嚢腫と生きるアラサーガールブログ

発達障害児は「好きなことで、生きていく」のが正解だという話

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こんにちは、いまちです。

 

 今回は、発達障害のお子さんをもつお父さんお母さん、そして自分が子供のころ周囲についていけずに苦しんだ経験のある方へ向けてのお話です。

 

好きなことで、生きていく」って言葉、ありますよね。

 

これは、YOUTUBERを象徴するキャッチコピーとして、一時期かなり話題になった言葉ですね。一度くらいは、どこかで聞いたことありませんか?

 

わたしはこれ、発達障害をもつお子さんにとても勧めたい生き方・考え方だなって思うんです。

 

発達障害児は、周りの定型発達の子(障害のない子)と比べ、極端に何かできなかったり、できてもすごくペースが遅かったりするんですよね。(まあだから障害なんですけど)

 

わたし自身が発達障害で子供の頃そうでしたし、今保育園で働いていてそういう子がいるのを見ていると思うんです。

 

世の中のペースについていけない発達障害児にとって、苦手なことに直面し続ける日常は、本当に心を摩耗する地獄みたいな日々だろうなと。

 

発達障害児は苦手なことが多く、自尊心が育たない

 

保育士をしていて感じるのは、発達障害のある子供は、やはり定型発達の子よりも苦手なことがたくさんあるんだな、ということ。

 

その子その子によって苦手なことに傾向の違いはありますが、共通しているのは集団生活に向いていないということだと思います。

 

これはわたし自身の幼少期にも言えることで。

 

わたしはWAIS‐Ⅲという発達障害かどうかを判断するための検査を大人になってから受け、動作性IQが平均よりもかなり低いことが判明しました。

 

ちなみに動作性IQが低いと、

  • 見たものを理解するのに時間がかかる
  • 作業スピードが遅い
  • 手先が不器用

などの困難があります。

 

 それで、子供のころからずっと周囲に「のろま」と言われてきた所以がようやく最近わかったのですが。

 

自分が子供だったときにはそんなことは当然わからないわけです。

 

理由がわからないのに、気が付くとわたしは「のろま」で、世の中がものすごいスピードで回っているような感じがする。

 

 子供のわたしにはこれはとてもつらい経験でした。

 

周りの子たちが当たり前にできるようなことに、いちいち時間がかかってしまう。

 

たとえば文字を書くのが遅いので、板書が追いつかない

 

手先が不器用なのに急いで書くから、ノートはいつもぐちゃぐちゃ

 

そのノートを見て、「わたしはなんて字が汚いんだろう…」といつも自己嫌悪です

 

一事が万事こんな調子で、おまけに周りからの評価も「こいつはのろま」なんですから。

 

これじゃあ自尊心が育つわけがないんですよね。

 

発達障害児は、このように苦手なことが多くて、なおかつそのせいで集団生活に上手くなじめなかったりついていけなかったりするので、周りから叱られたり馬鹿にされたりしやすいんです。

 

結果、自己肯定感がない、自分に自信のない人間になっていってしまう。

 

わたし自身がそうだったので、よくわかります。自分の強みがわからない人生は本当につらく、つまらないものです。

 

じゃあどうすればいいのか、と言ったら簡単です。

 

褒められる経験があればいいんですよね。

 

じゃあそのためにどうするべきなのか、と言ったら、ここで最初の話に戻るわけです。

 

好きなこと」をすればいいんじゃない?と。

 

「好きなことで、生きていく」と、自分に自信が生まれる

 

ここで質問です。

 

みなさん、子供のころ、特に幼稚園から小学生くらいまでのころ、自分が得意なことは何かわかっていましたか?

 

小学校高学年くらいになれば、「自分は算数が得意」「サッカーが得意」「人を笑わすのが得意」なーんてちょっとはわかってくるものでしょうが、それより幼い幼稚園~小学校低学年くらいのころまでは、きっとみんな何が得意かなんてよくわかっていなかったはずです。

 

だって幼ければ幼いほど、人は得意・不得意ではなく、好き・嫌いで物事を判断するものだから。

 

子供が何かをやるための導入って、必ず「好き」「楽しい」という感情から始まるんですよね。

 

好きなことだから続けていく⇒得意につながっていくものなんです。最初からいきなり得意だってわかっているようなもんじゃない。

 

もし、あなたのお子さんに発達障害があるなら、その疑いがあるなら、あるいは周囲についていけてないように感じられて心配なら、ぜひ好きなことをたくさんさせてあげてください

 

そして、それを褒めてあげてください。

 

苦手なことが多く、周囲に置いていかれがちな発達障害児にとって必要なことは、山のような苦手を克服することよりも、集団に合わせられるようになることよりも、その子の生きていける分野を見つけてあげることなのです。

 

その子が好きでうち込めるものなら、なんだってかまわないと思います。

 

勉強やスポーツ、アートなどわかりやすいものだけじゃなく、たとえばおしゃれだとか、ゲームの上手さとかだってかまわないと思います。

 

「上手だね。すごいね。」

 

褒める言葉が上手く見つからないなら、それだけでも言ってあげてください。

 

子供は素直で、そして案外単純なものですから(悪口ではありません)、自分の親から褒められると「そっか、わたしはこれが上手なんだ!」とすんなり信じます。

 

大事なのは、その子の自尊心を育むこと。

 

たとえその分野で生きていくことが厳しい(ピアノが得意だけど音大に行けるほどではない、とか)ということがあとでわかっても、自分に自信のある子供はその後自然に自分の道を見つけていけるものです。

特に、発達障害児興味があることにはとことん打ち込む性質があるから、自信をもてれば伸びしろが大きいんだよ!

 

好きなことで、生きていく+褒められる経験=生きる力を作る、ということなんです。

 

自尊心をもてずに大人になってしまったあなたへ

 

もし、あなたが自分に自信をもてないまま大人になってしまい、まだ苦しんでいるなら。

 

あなたを救う鍵は、あなたの中にあります。

 

あなたの心の中には、トラウマ、あるいは思い込みという苦しみの根源となる呪いがかかっているのかもしれません。

 

発達障害を疑っているけれど、検査をしていないのではっきりしない、という場合は、一度検査を受けてみることをおすすめします

 

自分の苦しみの原因がわかると、それだけで少しすっきりしますよ。